木枯らしが吹く日には、本とアンティークを傍らに
民家の軒先に干し柿が吊り下げられて、秋も深まる信州の11月。
温かな日差しに照らされた里山の見事な紅葉を眺めながら、のんびり車でビクトリアンクラフトに向かったら、お店のドアの向こうは、一足先に冬の夢の世界でした。

立体感のあるシックなデコレーションをウキウキしながら眺めていたら、さりげなく洋書がポイントに使われているのに気が付きましたよ♪
横に重ねたり、並べたり、古い洋書って独特の存在感があって素敵ですよね。

画像:ブックシェルフ ・ 洋書
くすんだ赤や青、緑いろなどの表装にかすれた箔押しの文字。 本を並べたアンティークのデスクやブックシェルフは、オシャレなヨーロッパの雰囲気をまるごと日本に運んできてくれるみたいです。

画像:デスク ・ デスクライト
このデスクと洋書なんて、このディスプレイごと家に持って帰りたいくらい素敵です。
本とその周りのインテリアってアンティークに良く似合うんだなって、あらためて驚いちゃいました♪
本とインテリアのオシャレな関係
古い時代、本は「知識の源」として、持ち主の教養の高さを示す大切な物でした。
しかし紙そのものが貴重だった時代は、本も大変高価で、たくさん所有するために相当な財力が必要だったそう。
そういったことから、たくさんの本を並べた本棚は財力の象徴でもありました。

クイーンアンスタイルの確立したジョージ王朝(18世紀)には、大きく美しく贅沢な装飾をあしらった本棚が作られるようになり、教養の高さだけでなく財力を誇示する象徴として客人をもてなす部屋に置いたとも言われます。
しかも財力を誇示するための本棚だから、表装が美しく映えるよう、本の内容ではなく表装の色やサイズごとに棚に収めたとも言われます。
(つまり「本は読まないけど、キレイに並べて自慢したい」ということらしいのです)
そんな少し見栄っ張りな(?)歴史があるせいか、アンティークのブックケースはどれもオシャレなデザインばかり。

画像:ブックケース
ブックケースの贅沢な素材も、細やかな装飾も、全ては中に収めた本を美しく魅せるためのもの。
本を収めたアンティークのブックケースを見ると、どうしても視線はブックケースの中へと誘い込まれてしまいます。
人の視線を捉えて離さないブックケースに大切な本を飾るように収めて、知的な雰囲気を演出していたんですね。

読書のお供にアンティーク
手に取った本を近くのテーブルに重ねて置いたり、傍の椅子に座って読んだり。
海外のインテリアでは、読書のお供として大きな本棚のすぐそばに椅子やテーブルを置いているのをよく見かけます。

画像:サイド・バイ・サイド・ビューロー・ブックケース
あまりにも素敵なので「少しでもいいから真似してみたいなぁ」って、本のあるインテリアを見つけるたびに思います。
お気に入りの本棚の前には、とっておきのアンティークチェアやソファ、小さなテーブルそして素敵な照明を置いて、自分だけの贅沢な読書スペースに。
私はもう、想像しただけでオシャレでワクワクしてきちゃう。
だって、
アンティークは静かで心地よい読書時間に良く似合うのです。

もちろん、本を読んでも読まなくても良いのです。
(イギリスの先人たちも、読まない本をブックケースに収めて鍵をかけ、眺めて満足していたのですから)
大好きな写真集、旅行の本や料理の本から人体の仕組みの解説本まで。
好奇心をくすぐる本とオシャレなアンティークを眺めながら心地良いひとときを過ごすことができたら、きっと家で過ごす時間が大好きになる。
豊かで美しい冬の時間を迎えることができそうです。
集めてみたい、本周りの雑貨たち

画像:洋書・猫のブックエンド
デスク周りの雰囲気を整えるために、古い洋書を2~3冊置いたら、ちょっとイイ感じ。
洋書って、デスクに並んでいるだけでサマになっちゃう。
オシャレなデスクに向かえば、ちょっと面倒な書類作成も頑張れそうって思えちゃうから不思議ですね。
ビクトリアンクラフトはアンティーク家具だけでなく古い洋書もたくさん揃っているので、ご自宅のディスプレイ用に選んでみても楽しいですね。
さらに、気分を盛り上げてくれる遊び心の詰まったアイテムも集めて、本棚やデスクにプラスして楽しんでみませんか♪
例えばこの本は、表紙を開けると中がボックスになっています。

画像:ブックボックス各種
見た目は本物の本に見えるブックボックスなら、小物入れに・ディスプレイにと実用的に活躍してくれそう。
クリップ、ホッチキスの芯、ペンのカートリッジなどなど、細々した文房具もブックボックスに収納すれば、本棚にもキレイに収まりますね。
(これなら軽いし湿気も気にしなくてもいいかも!)

画像:ペンボックス
洋書をモチーフにしたオシャレなペン立てをデスクに置けば、ペンを手にとるたびにシックな雰囲気を味わえます。
アンティークに本、そして雰囲気を盛り上げてくれる雑貨達をそばに置いて、実用もオシャレも両方楽しんでしまいましょう♪
木枯らしの吹く日には

画像:ブックシェルフ
思い返せば、私はささやかな日々の中で、小さかった子どもたちにいろんな絵本を読みました。
同じ絵本を読んだ兄弟でも、大きくなるとそれぞれ読む本が違うのですね。
上の子は百科事典や実験の本ばかり読んでいたし、下の子はファンタジー小説に夢中です。
本からは、持ち主の個性や興味が見えてくるような気がします。
そして、その本を置く場所は
本の形をした思い出や憧れ、興味、知的好奇心を収める大切な場所でもあるのです。

画像:ビューローブックケース
冷たい木枯らしの吹く日には温かくお部屋を整えて
大好きなアンティークの傍で、いつか読もうと手元に置いていた1冊を紐解いてみてはいかがでしょう。
5年後も10年後も、もっと先まで。
色褪せることなく、あなたとあなたの家族の毎日を素敵にしてくれる。
そんなアンティークをビクトリアンクラフトはお届けします。
ご紹介したアンティーク家具などのアイテムはオンラインショップでも販売中です。
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