幸せアンティークの舞台裏 メンテナンスと職人と。

アンティークのメンテナンスは匙加減が難しいらしい。
当店のベテラン職人が言うのだから間違いない。


例えば家具の補修も塗装も、新品同然にピカピカに仕上げるだけでは「アンティークの味わい」が消えてしまう。


アンティークの魅力を繊細に残しながら、どこまでキレイに仕上げるか。
家具の状態、素材によって、またはお客さんの好みや要望によって、メンテナンス内容も仕上げ具合も実に多様に変わってゆくのだそう。

どうやら私が想像していた以上にアンティークのメンテナンスって奥深いみたい。

 


そうなるとあらためて疑問が湧いてくるのです。
「メンテナンスって、実際はどんなことをするんだろう」って。

知っているようで知らないアンティークの舞台裏を、これから私と一緒に覗いてみませんか?


アンティークの舞台裏へようこそ

画像 左:入荷したアンティークをコンテナから下ろす作業

アンティークのメンテナンスを行うのは、ビクトリアンクラフトの2階にある工房。

ここでは入荷後のクリーニングから補修、お客さんの要望に応じた加工まで、6人の職人たちが様々なメンテナンスを行っています。



【入荷後のメンテナンス】

入荷したアンティークは、職人が入念にクリーニングして状態をチェックします。

例えばアンティークチェアの場合、それぞれのパーツに全て分解したうえで必要な補修を行い、しっかりと組み直していくんですよ。

パーツを差し込む位置も間違えないように番号で管理

座面が布張りなら、布のすり切れ具合や中の詰め物のへたり具合を確認後、新しい布で張り替えたりワタを詰め替えます。

画像:MORRIS バルーンバックチェア

チェストなどの引出は、引き出しの底の裏、そして引き出しが収まっている部分が擦り減っていることが多い部分。

大きく削れてしまった部分に材木を足して補修したり、何度もカンナを掛けて全ての引出がスムーズに開閉できるよう調節したりと、根気のいる作業が続きます。


ドローリーフテーブルやネストテーブルは、重なりあうテーブルの天板を引っ張り出して使うので、テーブル面がこすれてキズが付きやすい家具。

だから、当店でのメンテナンスでは、こすれる場所にフェルトをつけているんです。


このように家具一つ一つの用途や特徴に合わせたメンテナンスは、実際に暮らしに取り入れたときの「使い心地」まで考えた大事な作業。

この丹念な作業とともに塗装・ワックスをかけて、アンティークは美しさを取り戻すのです。



【ご自宅へお届け前のメンテナンス】


アンティークをご購入いただく際にご要望があれば、お部屋の家具に合わせた色味に塗装し直したり、サイドボードなどでは電化製品のコードを通す穴をあける加工も承ります。

また、アンティークチェアは日本の椅子に比べて座面が高いので、座りやすいよう脚をカットすることもできるんですよ。



工程の最後にご自宅の床をキズつけないよう家具の脚にフェルトを貼って梱包し、お客様のもとへお届けします。



【長く使ううちに生じる不具合には】



長く使ううちに家具の脚がガタガタしたり、すり減って傾いてしまったり。
ステンドグラスの一部が割れてしまうこともあるかもしれません。

ご自宅のアンティークに不具合が出てきたら、職人の出番です。

お使いのアンティークの形状や素材、状態などにもよりますが、お客様と相談しながら可能な限り希望に沿った形での補修を職人が行っています。



入荷から購入時のカスタマイズ、そしてその先までずっと。
当店で購入いただいたアンティーク家具のメンテナンスを一貫してお引き受けできるのは、経験豊富な職人のいるビクトリアンクラフトだからこそ。

若手からベテランまで、職人たちは日々メンテナンス技術を磨いてアンティークと向き合い続けています。安心してご相談くださいね。



メンテナンスに込めた思い


職人曰く、アンティークをメンテナンスしていると、引出しの奥やソファの隙間から家族写真や手紙を見つけることも多いそう。
そんな話を聞くにつれ、イギリスでの家族の思い出がいっぱい詰まった家具なんだろうなって思っちゃうのです。



アンティークのメンテナンスを通して、「使ってきた人」から「これから使う人」へ思いをつないでいくのも職人の仕事です、なんて言ったらキザかしら。(キザですね)


実は今回コラムを書くにあたって、職人にアンティークへの思いを聞いてみたんです。
毎日アンティークと向き合う職人ならではの「熱い思い」が聞けたらロマンチックだなぁって思ったので。

私 「印象に残ったアンティークってありますか?」
職人「どのアンティークも印象深くてね・・・うーん・・・全部。」
私 「メンテナンス中は、家具を作った人や使った人の気持ちに思いを馳せるんですよね?」
職人「いや、そこまでは・・・ええっと、どうかな・・・。」

(全然美談が出てこないよね・・・※心の声)



でもね、この淡々とした返事も職人らしいなって思っているんです。

日々 気負うことなく目の前のアンティークに向かい合って、メンテナンスを終えたら、あとは「あなた」へバトンタッチ。

手を加えたところに気配も残さず、職人は黒子に徹するのみ。
だって、いつだって主役はアンティークを使う「あなた」なのだから。

・・・キザかしら。(キザですね)




だから、アンティークと暮らそう


10月の空は青くて爽やか。
カラリと晴れて気持ちのいい日が続くと、我が家では障子や襖の渋くなった敷居にロウを塗って滑りを良くしたり、歪んで開きづらくなった木製のドアにカンナをかけたりと、建具の手入れを始めます。(夫が)



そして家具の手入れは私の仕事。
残念ながら私は職人の技術を持ち合わせていないけど、アンティークをワックスで磨くのも、やっぱり大切なメンテナンスなんです。

いつも磨く前は「うーん、面倒だな」って腰が重いのだけど、磨くにつれ家具がツヤツヤに艶めく家具を見ると嬉しくなるもの。
アレもコレもと張り切ってワックスで磨き始めちゃうんです。

ワックス各種

ワックスをかけるだけで小さなキズなら見えなくなってしまうし、艶も深みを増して愛着もひとしお。
こうやってアンティークはより味わい深く、この手に、この暮らしに、ゆっくりと馴染んでいくのでしょう。

過ぎてゆく時間を楽しみながらアンティークと暮らすって、幸せだなぁ。



ときに職人の手を借りて直し、ときに この手で磨きながら
大切な毎日をアンティークと暮らそう。



5年後も10年後も、もっと先まで。

色褪せることなく、あなたとあなたの家族の毎日を素敵にしてくれる。
そんなアンティークをビクトリアンクラフトはお届けします。


修理・メンテナンスについて気になる点などございましたら、当店までお気軽にお問い合わせください。

フリーダイヤル:0120-11-3592
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