ダイニングで使うだけ? サイドボードの活用術
サイドボードって便利です。
荷物を入れてパッと扉を閉めたらスッキリ片付くから、扉の中に派手なパッケージの特売品や日用品のストックを詰め込んでも大丈夫。
ちなみに、このサイドボードの引出にはレコードが入っていました。(なぜだろう)
レコードも筆記用具も雑貨も、サイドボードの上に置いたり収納したり。
無造作に本を積み上げたって、いい感じです。
お部屋にオシャレなサイドボードがあれば、収納もオシャレも同時に叶っちゃう。
お家で過ごす時間がさらに心地よくなりそうですよ。
サイドボードの歴史
日本では「リビングに置く家具」というイメージが強いかもしれませんが、サイドボードはもともとダイニングなど食事をする部屋で使われていた家具です。
その歴史は古く15世紀後半には、皿に料理を盛りつけたり取り分けたりするための給仕用のテーブル(サイドテーブル)として壁際に置かれていたそうです。
なぜボード(板)と呼ぶのかといえば、一説によると昔は架台に板を載せて給仕用のテーブルとして使っていたことから、このテーブルを「ボード」と呼ぶようになったんだとか。
やがて食器やカトラリーを収納する棚や引出がついた家具となり、17世紀頃からは「サイドボード」または「サイドカボード(side cupboard)」と呼ばれるようになりました。
つまりサイドボードは、食器棚と給仕用テーブルを兼ねた便利な家具だったのです。
家に人を招いて食事する際には、客人がサイドボードに視線を向けることもあるでしょう。
隅々まで美しい装飾をあしらった贅沢なサイドボードを置くのは、家の主のステイタスでもあったようです。
そのためアンティークのサイドボードは、脚や引出の小さな把手にいたるまで、美しさにこだわって作られています。
また、電気の無い時代、給仕用のサイドテーブルには燭台を置き、壁掛けの鏡を組み合わせることが多かったようです。
これは当時貴重だったキャンドルの灯りや、窓から差し込む日差しを鏡で反射させて、室内を明るくするためでした。
このスタイルを今も残しているのがミラーバックサイドボード。サイドボードの上にミラーを取り付けた家具です。
こちらも意匠を凝らした美しい家具なんですよ。
さらに、サイドボードの上にプレートなどを並べる棚がついているのがカップボードです。
食材やスパイス、プレートなどを置くための家具でしたが、やがて居間などでお皿を飾るための食器棚としても使われるようになりました。
イギリスではこのようなオープン棚のついた食器棚(カップボード)のことを「ドレッサー」と呼びます。
アンティークらしいシックな色のカップボードも素敵ですが、パイン材のカップボードは色が明るいのでお部屋の雰囲気がガラリと変わります。
左:アーコール・カップボード 右:パイン食器棚(カップボード)
同じカップボードとはいえ、素材によっても印象が変わってくるのが面白いですね。
ダイニングで使うだけ? サイドボードの活用術
オシャレなサイドボードを、あなたの暮らしに活用してみませんか?
例えば、我が家ではリビングで使っています。
引出の中は薬箱にしたり、マスクやポケットティッシュなどのストックを入れて。
扉内の棚にはこどものゲームやパソコン類を入れています。
背板にコードを通す穴をあけたので、扉を閉めたまま充電できてコード類もスッキリ♪
ディスプレイにも大活躍しているんです。
サイドボードの置き場所や使い方に「決まり」はありません。
背の低いサイドボードならリビングでテレビボードとして使ったり、小さな照明と目覚まし時計を置いて寝室用に。
収納力のあるものはダイニングで食器棚にしたり、本や仕事道具を入れて書斎で使うのもオシャレですね。
なお、布張りだったり仕切り板が付いている引出なら、カトラリー類や万年筆など傷つきやすい物も安心して収納できます。
当店では職人が丁寧にメンテナンスしているので、アンティークの引出の開閉も驚くほどスムーズなんですよ♪
また、雑貨やメモリアルプレートを飾るならカップボードもお薦めです。
これは大きくて存在感も十分。
ディスプレイをより印象的に惹き立ててくれるんです。
食器棚として使うほかに、スパイスボトルや、パッケージの素敵な紅茶缶、コーヒー豆のストックを並べて。
ワクワクするようなカントリーキッチンを楽しんでみてはいかがでしょう。
さらに鏡がついているミラーバックサイドボードなら、鏡と光を効果的に使って、ウットリするような演出ができそう。
狭さや暗さが気になっていたお部屋にはミラーバックサイドボードを置いて、絵になるような美しいシーンを楽しんでみませんか?
サイドボードのある暮らし
シックなアンティークからスタイリッシュなヴィンテージまで。
デザインもサイズも実に多様なので、お部屋のスタイルや好みに合わせて選べるのもサイドボードの魅力です。
左:CHAPTER ローボード 右:meredewサイドボード
毎日暮らす場所こそ、居心地よい素敵な場所に整えたいから、
そこにサイドボードを置いてみませんか。
長く時間を過ごしたくなる、オシャレなお部屋作りをお楽しみください。
5年後も10年後も、もっと先まで。
色褪せることなく、あなたとあなたの家族の毎日を素敵にしてくれる。そんなアンティークをビクトリアンクラフトはお届けします。
ご紹介したサイドボードやカップボードは、オンラインショップでも販売中です。
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