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有限会社
ビクトリアンクラフト
tel.0263-35-3592
営業時間:10:00~18:30
定休日:毎週火曜日

このところ注目を浴び、多くのアンティークショップで見かけるようになったチャーチチェア。
ビクトリアンクラフトでは、次にお使いいただく方の生活の中で普通にお使いいただけるよう、入念なリペアを施してお届けしています。

■修理前の状態
何しろ100年も前に作られた椅子です。
一見、しっかりした状態に見えても、軽くたたいてやるだけで抜けてしまうような部分もあります。
ということは、使っていたらすぐに緩んでしまうかも・・ということですね。

どんな修理を施すか、よく考えながら分解していきます 。
このチェアの場合、ストレッチャー(脚をつなぐ補強材)が折れ、紛失していました。
■分解
チャーチチェアの中には、釘を使っている箇所もあります。これを抜かないと、組み合わせがグラグラしているのに分解できないこともあります。

・・・これが錆びついていたりして、普通の釘抜きではまず抜けません。
そこで考えたのがこの方法。
ラジオペンチで釘をつかんで、プライヤーを利用して、テコの原理で真上に引き抜きます。

次に組み立てる時には釘は使いません。接着剤をきちんと使えば充分な強度が出ますし、もし、次に分解するような場合、また釘を抜かないといけなくなり、穴は多少なりとも大きくなってしまいますから。
多くのアンティーク家具は、修理しながら使うことを前提とした構造になっています。
その構造を考えながら、順序よく分解してやれば、無理なくバラバラになっちゃいます。
ただ、どうしても分解できないところは無理しません。壊してしまっては元も子もありませんからね。

■清掃
バラバラになった部品には、古い接着剤やホコリがくっついています。
そのまま組み立てたのでは新しい接着剤も効かず、修理の意味がありません。
接着面をきれいにし、場合によっては接合面の整形なども施します。
チャーチチェアの場合、部品が多くてけっこう大変なんですが、喜んでいただく様子を思いながら頑張っちゃいますよ。

■失われた部品は?
新しい材料を使って作りなおします。
ただ形だけを合わせるのではなく、色や使い込まれた雰囲気まで再現するのが、ビクトリアンクラフト流。


作った部品を仮組みして仕上がりをチェックしているところです。
このあと、キズをつけたり色をつけたりして、新しい部品とは思えないような仕上がりにします。

■組み立て
各部品がきれいになったところで組み立てです。
組み合わせの部分にたっぷりと接着剤を入れ、手早く組み立てます。
それから各部をクランプで締め、余分な接着剤をふきとります。
特に夏場は、接着剤の乾きが早くて時間との戦いです。


釘の穴は、塗装の色に合わせ、通称「クレヨン」で埋めて、目立たなくします。
■完成
一晩ほど放置し、接着剤が固まったところでクランプを外し、平らな台の上で脚のがたつきを調整します。
その後ワックスをかけたら完成です。

5年、10年、さらにもっとご愛用いただくために、手間は惜しみません。