ビクトリアンクラフトでは、多くのアンティークドアを取り扱っております。
ドアごとに修理の方法も違いますし、使う部品も違います。
ここでは、過去に修理したドアを例に、一体どんな修理をするのかご覧いただきます。
■はじめの一歩
まず、ステンドグラスを取り外します。作業中に破損することを防ぐためと、ご希望により保護用の透明ガラスを組み込む場合もあるためです。 ステンドグラスは「押さえぶち」と呼ばれる細い木でとめてある場合や、パテで止めてある場合などがありますが、 いずれの場合も貴重なアンティークガラスを壊さないように、丁寧に作業を進めます。
ノミやカッターを使い、慎重にパテを削り取っていきます。長い間のうちにパテは非常に硬くなっていて、刃はすぐにボロボロになりますが、研ぎなおしながら少しづつ削ります。
ステンドグラスが外されました。ここからが本番。
■分解
傷みの少ない場合は、くさびを打ち込んで締めなおしますが、ドアの状態によっては、ここまで分解することもあります。
分解したあとは接合部をきれいにし、正しく組み立てられるように修正を行います。
各部の補強や組みなおしを行った後に、目標のサイズに合わせて外周をカットします。 このときに注意するのが、角の直角を出すことと正確な寸法に合わせること。
大工さんに作ってもらう枠がきちんとできていても、肝心のドアが歪んでいたのではお話になりませんからね。
もともと付いていた金具は、ほとんどの場合、錆びついていたり破損していたりで、そのまま使えません。そこで全て取り外し、新しい金物を付けるための下地を作ります。
古い穴には「埋め木」を行います。傷みの激しい部分はごっそり削り取り、強度を保つように複雑な補強をする場合もあります。
きれいに埋め木された面に、新しく取り付ける金物の穴を掘り込みます。ドアのデザインや金物のサイズなど、いろいろな要素を考えながら場所を決め、丁寧に掘り込み作業をします。
日曜大工の盛んなお国柄、お父さんがドアのペンキ塗りをするのは当たり前のようです。
でも、あんまり丁寧な仕事はしていないようで、ペンキが「ぱりっ」とはがれてくるような場合もあります。
そこで、はがせるところは全てはがしてしまい、後々のはがれを予防します。この作業中は、そのドアが今までどんな色だったかわかって、面白いですよ。
古いペンキがはがれたら、次はサンドペーパーで表面を均一にし、新しいペンキがしっかり密着するようにします。広い面は機械で一気に削れますが、細かい部分は手作業です。
でも、きれいな仕上がりのためなので手は抜けません。
下地ができたら、水性ペンキで塗装です。アンティークドア独特の「ぽてっ」とした厚みを出すために、2~3回は重ね塗りします。
また、わざと刷毛目を出すなど、表情をだす工夫もしています。
ステンドグラスは、「ケイム」と呼ばれる鉛のレールが切れていたり、腐食していたりします。傷んだ部分は半田付けしなおし、ガラスはきれいに磨き上げます。
塗装の終わったドア本体と、修理・磨きの終わったステンドグラスが、ここで再会します。このドアのステンドグラス部分には、保護用の透明ガラスが追加されています。
ドアノブには無垢の真鍮を贅沢に使ったものを使用し、使い込むごとに味わいの出る仕上がりとなりました。ドアノブ・鍵やヒンジなどの金物類は、新品・アンティークを多数取り揃えた中から、お気に入りのものをお選びいただけます。
もちろん、お手持ちの金具の取り付けもできますよ。
(金物の取り付けには別途料金がかかります。)


実はこのドア、同じドアの表と裏なんです。
外観は田舎町の民家をイメージしたペンキ仕上げ、内側はアットホームなカントリー調のイメージで仕上げました。
「こんな風にしたい!」というご希望があれば、まずはご相談ください。











