選んで飾って オシャレなヴィンテージの食器たち

アンティークテーブルウェア

アンティークやヴィンテージの素敵な食器はいかが?

個性的な形や色。
アンティークやヴィンテージの食器は、つい手に取ってみたくなるものばかり。
大量生産、大量消費の時代に作られたものも、なぜか心惹かれてしまうノスタルジックな雰囲気を持っています。

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土の重さを感じる陶磁器、ツルリとした均質的なガラス、やわらかな輝きのピューター(錫)。
どの食器も、作られた当時の流行をフワリとまとう、魅力あふれる生活雑貨です。

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画像:ピューターマグ


可愛い器や食器をディスプレイに活用してみませんか?

お気に入りのキャビネットや棚にポンポンと並べれば、インテリアをオシャレに盛り上げてくれること間違いなし!
見慣れてしまったの家具も、棚に並べる器が変わるだけでガラリと雰囲気が変わります。

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メモリアルプレートを1つ選んだり、有名な陶器メーカーのシリーズを時間をかけて少しずつ探してセットで並べたり。
自宅に並べた様子を想像しながら、お店で可愛い食器を眺めたり見比べているだけでもワクワクしてきちゃいますよ♪

 

食器を飾ることへのこだわり

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画像:HORNSEAのポット・トリオ


イギリスでは古くから食器をオシャレに飾って楽しむ習慣があるようです。

素敵な食器を持っていたら、誰だって棚にしまい込むより飾って眺めていたいと思うもの。
だからアンティークのキャビネットや食器棚は、食器を収納することに加えてオシャレに「飾る・見せる」ように作られているんです。

例えばカップボードも、そんな家具の1つ。
可愛いティーセットやプレートをオシャレに飾れるカップボードを、イギリスでは「ドレッサー」と呼んでいます。

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「dresser」は食器戸棚の意味、そして「dress」には肉などを料理用に整える/品物を飾るといった意味もあるのだそう。

家具が充実していない時代(15世紀後半)は人を招いて食事する際に、壁際に架台に板を載せた簡易式の台を置き、料理を取り分ける給仕用のテーブルとして使っていました。
やがて、その台に棚を何段も重ねて、当時高価だった香辛料や美しい食器を飾るようになったのがドレッサー(カップボード)の始まりとも言われています。

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画像:G-PLAN カップボード


財力を誇示するため、または装飾のため。
自慢の食器をオシャレに飾る家具まで生まれてしまうほど、食器を飾ることは中世から続く大切なステイタスだったようです。

さて
19世紀のイギリスでは女性たちの中でアフタヌーンティーが大流行します。

上流階級がアフタヌーンティーを楽しんだのは「ドローイングルーム」と呼ばれる応接室。優雅にお茶を楽しむために、インテリアとともにティーセットにも趣向が凝らされました。

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流行を取り入れた贅沢なティーセット、花柄の可愛いティーセット、家紋を入れたオリジナルの食器たち。

ゲストが驚き感心する素敵なティーセットの数々は実用ではなく、応接間のキャビネットに飾って楽しんだそうですよ。

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画像:19世紀のカップ&ソーサ(イギリス、フランス、ドイツ製)


趣向を凝らした食器選びは、女主人のセンスの見せ所。揃える食器にも高い教養と財力が試されたのです。

そして時代はミッドセンチュリーへ。

1940年代~50年代のイギリスでは、第二次世界大戦による深刻な物不足に陥っていたため、様々な日用品が政府の計画の下で製造されていました。
この時代、食器類は白地のものしか許されず、装飾を入れる場合も色は2色までと決められていたんだそう。

やがて政府の規制が解かれると、明るく希望に満ちた色と柄・斬新なデザインの食器が登場します。

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画像:RIDGWAY CARISSIMA


1960年代以降イギリスで大流行した北欧スタイル(スカンジナビア デザイン)の家具に良く似合う、カラフルでキュート・ポップな食器に人々は夢中になりました。

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画像:HORNSEA


やっぱりこの時代も、可愛らしい食器やティーセットは実用として使わずに飾って楽しむ人も多かったそう。

いつの時代もオシャレな食器で棚を埋め尽くすことが好まれたのです。

 

ちょっと知りたいホールマークの話

お店で好みの食器を見つけたら、慎重にひっくり返して裏側のスタンプを確認してみてください。

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画像上:HORNSEA 下:LANCASTRIAN POTTERY


銀食器やカトラリー、そして陶磁器の器など、アンティークやヴィンテージの食器はスタンプやマークが付いているものが多く、いつどこで作られたものかわかるようになっています。

特に銀食器に刻まれたホールマークは、銀の品質やメーカーの正規品であることを証明する大切なものでした。

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画像:シルバーカトラリー


イギリスでは14世紀頃から銀器についてホールマークの制度が作られていたそうですが、16世紀中ごろ(ヘンリー8世の時代)に定着したと言われています。

産地、製作した工房や製作年、または徴税確認など、それぞれ異なる刻印が押されてるので、古い銀食器をお店で見かけたときに刻印を探してみるのも楽しいものです。

 

~ 銀食器こぼれ話 ~

イギリスは古くから銀食器の生産が盛んだったことは有名ですが、もともと最先端の銀食器を作っていたのはフランスでした。

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画像:シルバートレイ/ボヘミアングラス


しかし17世紀にフランスの太陽王・ルイ14世がカトリックを基盤とした国づくりを始めると、当時フランスでユグノーと呼ばれたプロテスタント信者は厳しい宗教弾圧に晒されることになります。

彼らは移民として欧州各地へ逃れましたが、イギリスへは5万人が移民として渡ったのだそう。その中にはフランス文化を象徴する、優れた銀職人たちも多く含まれていたと言われます。
この移民たちによってイギリスはフランス式の洗練された装飾技術を獲得することができたのです。

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こうしてイギリスでは1720年代からフランス式の銀食器が大流行し、その後も銀食器が盛んに作られていくようになります。

当時の銀食器は銀無垢で作られた大変高価な物でしたが、1840年にイギリスで銀メッキが発明されて以降、経済的に成功した市民階級にも使われるようになりました。

銀メッキで発展したイギリスの工業都市シェフィールドは、現在でもステンレスなど高品質な金属加工で世界的に有名です。

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画像:シェフィールド製のステンレスカトラリー


アンティーク銀器は毎日磨かれることで表面に少し丸みを帯び、重く深みを増した輝きで目を楽しませてくれます。

そんな歴史にも思いを馳せながら、ぜひ銀食器の輝きも楽しんでくださいね。

 

選んで飾って、楽しみいっぱい

手が届くところはいつもの実用の器を、使い勝手の悪い高い棚にはオシャレなヴィンテージの食器を飾って。

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画像:ヴィンテージパーコレータースープカップ


ぽっかりと空いてしまったスペースにもアンティークの食器や雑貨を少し。

実用を妨げないように工夫を凝らしながら、いつもの暮らしの中でディスプレイも気軽に楽しめたら最高です。

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お気に入りの器は眺めているだけで嬉しくなるもの。

同じシリーズで揃えて統一感のあるディスプレイに。
アクセントカラーを1つ選んで、メリハリの効いたミックススタイルに。

食器選びの楽しさは無限に広がっていきます。

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食器の心地良い重みや手触りは画像では伝わらないから、
ビクトリアンクラフトで直接手に取って、オシャレな食器を探してみませんか。

お店でたくさんの食器の中から好みを選んでいるときも、家で飾るときも、胸が躍るような楽しい時間になりそうですね。

あなたを幸せにしてくれる、素敵な食器が見つかりますように。

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5年後も10年後も、もっと先まで。

色褪せることなく、あなたとあなたの家族の毎日を素敵にしてくれる。そんなアンティークをビクトリアンクラフトはお届けします。

 


アンティーク・ヴィンテージの食器は、生産された時代も素材も状態も様々です。そのため当店では飲食に使う実用の食器としてはご紹介しておりません。

 

参考文献
「食の器の事典」 萩野文彦/柴田書店
「英国紅茶の歴史」 Cha Tea紅茶教室/河出書房新社
「アンティークシルバー物語」 大原千晴/主婦の友社
「世界のかわいいカップ&ソーサー」 明石和美/誠文堂新光社


 

ご紹介したアイテムの一部は、オンラインショップでも販売中です。

 

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