店舗プロデュース製作記
京都市 マン イン ザ ムーン

今回は、10月9日にリニューアルオープンした京都駅の近鉄名店街「みやこみち」に、新しくオープンしたアイリッシュパブ「Man in the Moon(マン イン ザ ムーン)」のお手伝いをさせていただきました。
京都という街は、日本の文化に深くかかわる歴史的な場所として、世界中から大勢の観光客が訪れる街です。
そんな京都の街には、海外からのお客様を受け入れるお店が多くあるのですが、いままで、本格的なアイリッシュスタイルのパブはあまり多くなかったようです。
例えば、海外に行ったとき、ふと日本の空気が恋しくなって入った和食のお店が、なんだかカン違いした日本の姿だったりしたら、ちょっとがっかりですよね。
だからこそ、できるだけアイリッシュパブの雰囲気を正しく再現することが大切だと考えます。
「なんだか英国風な店内」ではなく、本場のお店をそのまま日本に持ってきたかのような「ほんもの」の空気を作りあげ、
訪れた外国の方が自分の国のお店にいるような気分になれるお店づくりを目指します。
実は、京都の街にはちょっとややこしい規制があるのです。
古くからの風情ある町並み、美しく落ち着いた眺めを守るための条例があり、建物の高さや形、色などの外観を規制しているのです。
場所によって規制の内容は違うのですが、簡単に言うと「あまり派手な色や形の建物・看板などは、京都の風景には合わないから使わないでね」ということなのです。

お店の顔として印象を大きく左右するファサードは、町並みに調和し、文化に貢献しつつ、いかに道行く人の心をひきつけるか、楽しいお店を演出できるか、とても頭を悩ます部分となりました。
使える色やその面積など、さまざまな条件をクリアしつつ、アイリッシュパブの雰囲気をいかに濃く伝えるか、色々と考えてこのようなデザインに決まりました。
もちろん内装だって、限られたスペースを最大に活かし、本格的な英国パブの雰囲気を再現します。
特に、店内でも目を引いて、お客様とスタッフの最大の接点ともなるカウンターは一番の見どころ。デザインにも力が入ります。

ところで、このパブの名前「マン イン ザ ムーン」、どうしてこの名前に決まったのでしょうか?
イギリスなどヨーロッパ諸国では、月の表面の模様を、男の人の顔に喩えることがあります。ジュール・ヴェルヌの小説を映画化した「月世界旅行」で、地球からの砲弾が打ち込まれた月が痛そうな顔をするシーン、とても有名ですよね。
その月と一緒に、今夜もおいしいお酒を飲もうよ、というところから、この名前が付けられました。
さて、オーナーとの綿密な打ち合わせの末に、ゴーサインが出ました。ついに着工です。

内部の壁やカウンターがある程度できあがったところです。
狭いスペースの中ですべての作業をこなさなければならないので、なかなか大変です。
まだ、カウンターの形がなんとなく分かるくらいで、どんな姿に仕上がるのかよく分かりませんね。

ファサードも、まだ枠だけ。さあ、どうなるんでしょうか?
数日後。

ファサードの塗装が済み、ドアも吊り込まれたところで、見た目にもアクセントとなるように色を変えたモールを取り付けています。


店内はこんな感じ。
まだ、カウンターのパネルなどが付いていないので、ずいぶんとシンプルに見えますね。


カウンター下のパネルを取り付けています。
松本の工房でおおよその形まで組上げておき、現場では微調整などが主になります。
細かい部品も多く、けっこうな手間がかかります。

床板には無垢のパイン材を使いました。
新品の材料ですが、長い間使われてきたような雰囲気を出すために、傷をつけたりしています。
床だけでなくカウンターやテーブル、そのほか店内のそこかしこに、このような加工(ディストレスとかエイジングなどといいます)が施されています。
ただ全体的に傷をつけて色を抜くのではなく、その場所がどのように使われるのか、長く使われるうちにどのように風合いが変わっていくのか、たくさんのアンティーク家具を見て、直してきた経験を活かし、よりリアル感あふれる仕上がりになるように考え、工夫しています。

トイレのドアにはアンティークのステンドグラスを組み込みます。
ステンドグラスのデザインが特徴的なのですが、中が暗いとその色も形もよく見えませんね。
それに、トイレなので視線なども気になるところ。
そこで、ある工夫をしたのですが、それについては後ほど。
冷蔵庫やビアサーバー、その他色々な設備も据え付けられ、開店も間近です。
どんな風になったのか、見てみましょう。

まずは、正面です。
渋い色合いの濃紺で塗られ、古都の風景になじんだファサードを覗きこむと、その奥にはなんだか楽しそうな空間が見えます。
さあ、大きなドアを開けて、店内へどうぞ。

お店に足を踏み入れると、こんな光景が広がります。
無垢の木材をふんだんに使い、「ほんもの」の味わいを感じていただける空間に仕上がりました。

シャンデリアは、真鍮の部品を贅沢に使い、使い込んだときの色の変化が楽しめる器具を選びました。
数年後には、渋い色合いで迎えてくれるはずです。

さて、奥に見えるトイレのドアです。
ステンドグラスの色がはっきりと見えていますね。
実は、内側にカーテンを取り付けたのです。
視線も遮ってくれるだけでなく、かわいらしく見えますよね。
雰囲気づくりのために、音楽や照明の明るさなどもコーディネイトします。

店内を飾り、雰囲気を盛り上げる小物類には、英国のアンティークを多用しています。
本場の空気感を再現するためには、現地で使われているものを上手に使うのが、一番の早道。何しろ「ほんもの」ですから。

このように、アイリッシュパブの雰囲気をできるだけ再現していますが、パブの雰囲気をいちばん引き出すのは、お店に集まるお客様が醸しだす楽しい空気です。
京都にご訪問の際は、ぜひお立ち寄りいただき、その独特な雰囲気を味わってみてください。
[Man in the Moon(マン イン ザ ムーン)]
京都府 京都市 南区 西九条院町 7-2
(京都駅近鉄名店街「みやこみち」内)
TEL:075-672-2552
営業時間:月~木・日 11:00~02:00
金・土 11:00~04:00
定休日:なし

おいしそ♪
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松本市 サンタカフェ ~完結編~
こんにちは。ビクトリアンクラフトの金子です。
気がついたら随分時間がたっていました。
いつのまにかお店も完成して、というよりオープンしています。
遅くなりましたが、サンタカフェ様完結編です。

ファサードですね。担当が描いたラフスケッチを覚えてますか?
こんな感じでしたが.....。
担当の本領発揮ってところでしょうか。
それではお待ちかね、店内の様子です。
担当が描いたデザインをどこまで実現したのでしょうか?






とにかく一度脚を運んで見てください。
素敵な空間、素敵な笑顔、おいしい食事、おいしいケーキ、おいしい
ドリンクにきっと満足できます。
[サンタカフェ]
長野県松本市巾上5-15
TEL:0263-36-0440
営業時間 10:00~21:00 / 不定休
blog santacafe.seesaa.net
店舗プロデュース製作記
松本市 サンタカフェ様 ~トイレ編~
こんにちわ。ビクトリアンクラフトの愛です。
今回、サンタカフェ様の物件のトイレ装飾を担当いたしました。
まずはイメージを固めることから入り、数々のイメージ画像などをインターネットからピックアップするところから始めました。
理想とするイメージを固める作業は思いのほか難しく、考えが偏ってしまったり、逆に膨らみすぎてまとまらなかったり、試行錯誤の繰り返しでした。
その中でビビッとくるイメージを見つけました。
↓こちら

4月からビクトリアンクラフトで家具の販売をしているなかで、気になっていたアイテムが いくつかあったのですが・・
その1【デッカイ鏡】

その2【シャンデリア】

・・あ、そのまんまですみません。
トイレなのにゴージャスでシックでリッチな感じに仕上げたいなぁーとこの画像を見て一気にイメージが固まりました。
「きまりぃぃいい!!」
ピッカーン☆
といっても
メインとなるもの達は決まったものの、壁の色や小物の配置など、指定しなくてはいけない細かいことがたくさんあって、頭がもしゃもしゃしました。
「人の心に残るトイレ」
「また行きたくなるトイレ」
「人に話したくなるトイレ」
こんなにもトイレについて深く考えたのは人生初でした。
でもっでもっ
色々と考えた甲斐がありました。
昨日、完成間近の「私のトイレ」(あ・・・ちょっと言い過ぎました、サンタカフェ様のトイレ)を見に行きました。
♪♪♪♪♪♪
!!!!!!
言葉では表せません
このドキドキ、伝わりますか?
是非とも、トイレ、あ・・・いやっ
サンタカフェに足を運んでみてください♪
ビクトリアンクラフト 愛
店舗プロデュース製作記
松本市 サンタカフェ
こんにちは。ビクトリアンクラフトの金子です。
今回のお店は松本市内なので、担当も出社しているのですが、
やっぱり(?)私が書かせていただきます。
安曇野市三郷の「HAMAフラワーパーク」内で営業されていたサンタカフェ
様が松本市巾上(松本駅アルプス口からすぐ)に移転されるとのことで、
お手伝いしています。
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![]() | 現状の様子です。 店舗というよりもガレージですね。 左の写真をみるとまさにガレージです。 |
初公開!弊社デザイナーが描いた店舗のファサード(入口)と
内部カウンターのスケッチです。
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さてさてどんなお店が出来上がるでしょうか?
私もとっても楽しみです。
また工事が進んだらお知らせしますね!
店舗プロデュース製作記
大阪・堺市 Bar a Vin なかもず Label -完結編-
こんにちは。ビクトリアンクラフトの金子です。
さてさて、ちょっと間が空いてしまいましたが、堺・なかもずの
「Label」様完結編です。

私は家具を納めにいく事が多いので、完成前後の内外装を見られる機会が多いのですが、今回は留守番。完成した様子はこの写真で初めてみました。
「かっこいい」「飲みにいきたい」率直な感想です。
こちらはドア周りですね。
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![]() | ファサードはいつも本当に楽しみなんです。色使いなんか完成まで知らないことも多いんですよ。 ドアは工房でメンテナンスしてから納めるので、どちらかというと「久しぶり」って感じです。 |
そういえば前回出したクイズ、覚えていますか?
窓辺の横桟は何のため?ということですが正解は.......

![]()

ワインの収納棚でした。まあワインのお店なので、そうじゃないかと...。あれっ。でもワインを横にしたら普通は転がりますよね。
転がらない方法が「仕掛け」なんですけど、担当が教えてくれないんです。
休みをもらって確かめてきます。
![]() | カウンターの中は女性のソムリエールです。 とっても癒されそう。 |
| BIO(自然派)ワイン中心のセレクト。 ラベルもとってもかわいいんです。 | ![]() |
![]() | 家具はハイスツールがオリジナル(新品)で、ロースツールは英国アンティーク。ロースツールは座面生地が傷んでいたので、英国から持ってきた物に張替えてます。 小さいガラス瓶も英国アンティークです。 |
またまた飲みにいきたいお店が増えてしまいました。堺の人たちが心からうらやましいと思います。
下のリンクからこのお店やオーナーのブログをぜひご覧ください。オーナーやスタッフの方の想いが伝わってきて、本当にお店に行きたくなりますよ。
[Bar a Vin なかもず Label]
大阪府堺市北区中百舌鳥町2丁71
イルグランディ1F
TEL:072-255-8316
営業時間 18:00~1:00 / 定休日 毎週日曜日
HP www.manmendo.com
当店で手がけたほかのお店もご覧になりたい方は、こちらに施工例が出ています。
良かったらご覧ください。
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大阪・堺市 Bar a Vin なかもず Label
こんにちは。ビクトリアンクラフトの金子です。
相変わらず担当が西に東にかけまわっておりますので、代わりに書かせていただきます。
堺市内のバー「AJARA」と、クラフトビールダイニング「eni-bru」に加え、3店目としてワインバーを開きたいとのお話を受け、お手伝いすることになりました。
Bioワイン(自然派ワイン)をメインにしたバーで、女性のソムリエールがいるお店なので、女性が一人でも気楽に入れるお店にしたい、ということでしたので、「やわらかい女性的で可憐なイメージ」が出るようにデザインしていくようです。
【before】

![]()
ごらんのようなデザイナーズマンションの1階が今回の舞台です。
どちらかというと「cool」な外観の建物ですが、どうやってオーナーのおっしゃる「やわらかい女性的で可憐なイメージ」を表現するのかが、担当の腕の見せ所。
担当いわく、「デザインの方向性は、外を通る人が、ワインを扱っているお店だとと分かるように表現しつつも、出入口は隠れ家のような雰囲気を醸し出す。」のだそうです。
そのイメージは下の2枚の写真。スペイン・イギリスの街角で撮ったスナップ写真のようです。
![]() | ![]() | |
| 右のイギリスのお店は、実は私も見たことがあり、すごくカッコ良いと思ってました。 | ||
【中間報告】

開始から3日目でこんなに変わるとは思いませんでした。
上の開始前と比べると、ずいぶん「女性的」になったと思うのは私だけですか?
担当はこれからが本番、と言ってました。ここからさらに変身するみたいですね。
それから、窓のところの3段の横桟には仕掛けがある、なんて言ってたんですがなんだか分かりますか?
私は全く分からないのですが、うちの担当のことですから、何だかすごい事を考えているのだと思います。
とにかく完成がすごく楽しみです。
オープンは5月26日(月)です。もう少し待ちましょうか。
[Bar a Vin なかもず Label]
大阪府堺市北区中百舌鳥町2丁71
イルグランディ1F
TEL:072-255-8316
営業時間 18:00~1:00 / 定休日 毎週日曜日
HP www.manmendo.com
当店で手がけたほかのお店もご覧になりたい方は、こちらに施工例が出ています。
良かったらご覧ください。
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松本市 創業100年の天下堂様 -完結編-
こんにちは。ビクトリアンクラフトの金子です。
前回お伝えした、創業100年の天下堂さま。
「テーラーのような眼鏡店」をじっくりとご覧ください。
【外観】


遠くからでも良く判る緑色になりました。本当に英国の写真と言われても気が付かないのではないでしょうか?
【内装】


![]()


私も2年ほど前からコンタクトレンズをやめ、眼鏡を掛けるようになりました。
最近実感するのが、フレームのデザイン・最適な度数のレンズ・快適な掛け心地のどれが欠けても駄目、ということです。
一度「テーラーのような眼鏡店」を訪ねてみてください。その3拍子がそろった眼鏡を掛けると、どんなに快適で疲れず、しかも周りの評価まで上がるか実感できるはずです。
[天下堂]
長野県松本市巾上4-31 / TEL:0263-33-0863
営業時間 9:00~19:00 / 定休日 毎週水曜日
駐車場完備
ホームページ www.tenkado.jp
当店で手がけたほかのお店もご覧になりたい方は、、こちらに施工例が出ています。
良かったらご覧ください。
店舗プロデュース製作記
松本市 創業100年の天下堂様
こんにちは。ビクトリアンクラフトの金子です。
店舗プロデュース担当者が、忙しくて書きたいけど書けないと悲鳴をあげている為、代わりに書いております。
実は英国アンティーク家具だけではなく、店舗の立ち上げや改装のお手伝いといった、店舗プロデュースの世界でも結構有名なんですよ。
さて今回は、創業100年を迎える老舗眼鏡店の天下堂さま。
1世紀にわたり営業をされてきたお店のリニューアルです。
自分のサイズにフィットした服を作るのと同じように、一人一人の顔に合った快適な掛け心地の眼鏡を提供することが「技術」と考える。そんな天下堂さまの変わらぬ考えから導いたデザインコンセプトは「テーラーのような眼鏡店」。
【before】

さてさて、どんなお店に変身するのでしょうか?
【making】

まだまだ先は長いようで。
この後「あっ」と驚くほどの変身します。
今現在、工事は終了して外装・内装ともに完成しています。どんなお店になったのかは、4月7日のオープンをお楽しみに。
このブログでも完成した様子をお伝えしますね。
さて天下堂さまは創業100年。
当店にあるアンティーク家具でも、大体70~80年前に作られた物が大多数な点を考えると、100年の重みってすごいなって思います。
「良い」物を、「優れた」技術で、「誠心誠意」調整してきたからこそ、一世紀もの間「継続」出来るのかなと(私が言うのも生意気ですが)思っています。
リニューアルオープンは4月7日(月)です。
松本平初登場ブランドも入荷しているそうなので、ぜひ足を運んでみてください。
[天下堂]
長野県松本市巾上4-31 / TEL:0263-33-0863
営業時間 9:00~19:00 / 定休日 毎週水曜日
駐車場完備
当店で手がけたほかのお店もご覧になりたい方は、こちらに施工例が出ています。
良かったらご覧ください。






















